愛媛県木材協会のご案内
ごあいさつ

会長 菊池 正
一般社団法人愛媛県木材協会の会員各位には、当協会の業務の推進にご支援とご協力をいただいておりますことを厚くお礼申し上げます。
昨年は、1月に中国で発生した新型コロナウイルス感染症が、瞬く間に全世界に拡大し、我が国でも緊急事態宣言の発令や東京オリンピックの開催中止などの対策が行われ、経済活動にも大きな打撃となりました。感染は、変異株ウイルスの発生などにより、現在も収束することなく拡大しており、本県でも深刻な状況になっています。
コロナ対策として、三密の回避やソーシャルディスタンスの確保、在宅勤務やWEB会議、会食や移動の自粛などを行ってきたことから、コロナ後は仕事の仕方や生活の様式、人間関係のありようなどを含めて、これまでの価値観は大きく変化すると考えられています。
木材業界においては、国や県の手厚いコロナ対策予算などにより、住宅着工数は対前年比1割減程度で推移したことで、幸いにも木材需要は危惧したほどの落ち込みには至りませんでしたが、令和3年になると、一転して、アメリカの住宅着工数の増加やDIY需要の高まりなどに起因して、世界の木材需給が大きな変化を見せています。我が国への輸入木材の価格急騰や輸入量の減少などが発生するとともに、国内では俄かに国産材への要請が高まるなど想定外の状況となり、この状態がどのようになるのか、先の見通せないところです。
昨年の挨拶でも「SDGs」について、よく耳にすると紹介しましたが、国連が採択した「持続可能な開発目標」は、環境への貢献だけでなく、社会や企業活動の規範としても定着するようになり、昨年10月に菅首相が、「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を目指すと宣言したことで、コロナ後の社会の流れとして、地球環境保全の動きはさらに加速されてくるように感じます。
このような変化に合わせて、持続可能な循環型資源としての木材、地域の森林資源から生産される国産材の価値が評価され、需要も高まってきたと考えられます。この国産材への需要の高まりを好機ととらえ、地域の木材産業の存在を評価していただくとともに林家が木材の再生産が可能な資金を得られるように国産材の価値を引き上げることが、これからの切実な課題になるかなと考えております。
今後、林業・木材産業を取り巻く状況も大きな変化を迎えることになるでしょうが、愛媛県木材協会は会員各位のご理解を仰ぎ、関係機関とも連携して、時代が要請する木材製品を供給し、木材利用を図ることで、地域振興と環境保全に貢献してまいる所存です。
令和3年5月
協会概要
法人名 | 一般社団法人 愛媛県木材協会 |
所在地 | 〒790-0003 愛媛県松山市三番町4丁目4-1 愛媛県林業会館3階 |
電話番号 | 089-948-8973 |
FAX番号 | 089-948-8974 |
e-mail | ehimewic@bronze.ocn.ne.jp |
代表者 | 会長:菊池 正 |
設立年月日 | 昭和49年11月13日 |
会員数 | 141法人(令和3年6月現在) |
業務内容 | (1)木材業、製材業の振興に関する事業
(2)木材業、製材業の構造の改善のための意見・情報の収集・調整
(3)木材業、製材業の健全な発展のための要望意見の公表・具申
(4)木材業、製材業並びに関連産業の動向に関する調査研究・発表
(5)木材業、製材業に関する技術の向上、作業安全等、知識の普及
(6)福利厚生
(7)関係法令に関する知識の普及
(8)全各号の事業を達成するために必要な事項 |